『ええぞ、カルロス!』

このHPでの初ブログは、2005年度「第8回人権絵本コンクール」入選作品、長澤靖浩作/はせがわさちこ絵、『ええぞ、カルロス』についてです。 

この本は、当時大阪市教育委員会が23,000部を無償配布し、2006年にかにえ子ども日本語の会にもそのうちの一冊が届きました。

 

~~本の内容~~

 ブラジルからやって来たカルロスは、日本語がわからず授業中も先生の顔を見ているだけ。小さいときアメリカで同じ経験をしたクラスメートのアキラは、アメリカの学校でサッカーでゴールを決めたことでクラスに受け入れらたという経験を持っていました。

 

アキラはカルロスに勇気を出して「運動場に行こ」と手を取ります。 

サッカーでゴールしたカルロスにアキラは「ええぞ、カルロス」と叫びます。

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翌週、登場人物たちのペープサート(割り箸につけた紙人形)を作って、日本語学級に持って行きました。

そこにいる子どもたちはみんな「カルロス」です。

そして、この本はすぐみんなの大好きな本になって、最後の「ええぞ、カルロス」は声を合わせて大声で叫びました。 

 

でも、ただ一人輪の外にいるマサヒロくん。

 「先生、ぼくの本当の名前はねえカルロスって言うんだよ」とポツリと言いました。

 南米出身のマサヒロくんは、日本に来てからずっと、学校ではカルロスという名前を封印して生活してきたのでした。

 でも、本の内容がわかってからというもの、マサヒロくんはいつもカルロスのペープサートを持つようになりました。

 

あれから数年、先日Facebookで、この本が5ヶ国語に翻訳されて紙芝居としてYouTubeにアップされていると知って、懐かしくなりました。